ワンミニコン 2024 講評を受けて
自分の項目を見つつ再考していく。
全文 quote しながら追記する感じで。
去年までと違いオリジナルムーブメインで構成されていて、自分の中でのてるふのさんに対する評価がぐんとあがりました。
2021, 2023 まではコピー主体でした。
その結果、オリジナル主体にできるくらいにはムーブを作ることができました。
ムーブパワーの平均値も高く驚きを隠せないです(全部去年のワンミニコン以降の新作ですか?)
多分そうですね。
イギリスに居る間は自宅に引きこもったり、散歩でカフェに行ったりする時間が多くてカーディストリーに向き合う時間が多かったように思います。
オープニングや映像の綺麗さ、曲、デック、服装、全部が調和していてとても完成度が高い動画だと思いました。scrapboxも読ませていただいたんですが、9個もムーブを詰め込んだんですね。今大会一番ですね。
この scrapbox 読まれているのか。ちょっとうれしい。
ムーブを絞れないのは分かりやすい弱みですね…
ームーブについて
飛雷神→Wのディスプレイの広げ方と、その後の4to2への繋げ方がスムーズで気持ちがいいです。
わかる〜ここめちゃ考えました。
pptx→ドロップ後に残ったパケットが湾曲しているのが意図的かわかりませんが個人的にツボです(いい意味で)
意図してますね。
あれはシングルカードになっていて、ベンドさせるのが最初のコンセプトでした
このカードをうまく使った pptx 派生技を検討しています。
siguminus→9個の中で一番ムーブパワーが高いですね。会場でも一番湧いていたはず。
現象自体もいいですがセットアップのデザインが巧みですね(ハートの8のパケットの扱いが良い)
セットアップがしっかりあるタイプのムーブを始めて作ったのでそこが褒められるのはかなり嬉しいですね。
現象系やろうとするとセットアップが重くなりがちなので、これをうまく克服したムーブを作りたい。
EternalBlue→siguminusと同等くらい質がいいですね。トレンドのオープナーから、テーマを崩さず最後まで綺麗にムーブが流れていました。
エントリーしたムーブを refine したものです。
三角形にパケットを通してからの分解も結構扱いに困る人がおおいですが、これだ!という動きでクローザーまで駆け抜けていて素晴らしい。やっぱりこっちの方が一番好きかも。
嬉しい。
refine したのがまさに closure のところで、リズム感を意識することにしました。
タッチが全体的に安定していて不快感を感じさせませんでした。ばらつきが少なくスピードも十分に早く、動きのかくつきも少なかったです。エントリーの中でも上位クラスだと思います。
うれしい!
今見返すとばらつき感とスピード、リズム感はもうちょっと追い込めそうですね…
flow って言えば良いのかな
アドバイス
terfnoさんはタッチ、アイディア、デザイン、全てに対して上級ラインに達していると思います。なので逆にどれかが超上級ラインに突き抜けてくると目を見張るようなムーブを作れるようになると思います。
分かる。
レーダーチャートにしたときに平凡なバランスになっていて面白みがない
タッチに関しては安定したテンポでスムーズに行えているので、あとはリズムに抑揚をつけたり動きにフレアを足したり、パケットがあたかも自ら動いているかのような脱力感を達成できるとさらに突き抜けられると思います。
わかりやすく意識できてないのは脱力感な気がします。
自分目線だと自分のカーディストリーのなかでリズムの抑揚やフレアは 2023->2024 で最も成長したポイントでした。
成長の余白はありつつも
トバニコを筆頭とするデンマーク勢のタッチを研究するといいと思います。最近だとダビデもタッチ界隈で世界トップを張っていると思います。
ヒーローになるつもりで見る必要がありそう。
が…コピー難易度が高い!
アイディアについて、しっかりリアクションがどれるようなわかりやすい現象を起こせていますが、あえて悪い言い方をするとどれもどこかでみたことがあるような現象と言えるとも思います。
わかる。キメラ感がある。
ムーブづくりがコピー→手癖化→派生技→オリジナルみたいなロードマップになりがち
まだ誰も発表したことがないようなアイディアを出す訓練としては、まず様々なカーディストリーをひたすらみてインプットを増やすこと、そしてその中からアイディアを組み合わせてみたり拡張してみたりできないかな?と考えてみるといいと思います。
2024はアウトプット重心できたぶん、インプット不足は否めませんね。
コピーをする時間をとって向き合って組み合わせていきたい。
デザイン面に関しても、オープナー、セットアップ、現象、クローザーのテンプレートをちゃんと踏めています。ただこれに関してもありきたりなイメージを感じました。
想像を超えた展開はたしかにないんですよね
どこかで見た展開が組み合わさっている、オリジナルというよりコンポジションに近いムーブづくりになってそう
特にクローザー付近で微細な部分で意表をつくような動きやさらにフローが大きくスムーズに流れるような動きを設計できるといいと思います。
デザインがいいと感じたクローザー(現象からの流れをキープできている)
Voidlift
落雷
惜しいと感じたクローザー(流れが止まってしまっている)
pptx
EternalBlue
この closure のデザイン、現象からの流れのキープみたいな感性が足りない気がしますね。
自分で良し悪しが分からない。
言われてみれば pptx はとくに closure のやっつけ感があります
ずっと迷っているしそういうことな気がする
EternalBlue は見直してこの Closure になっているけど、まだ迷っているのもたしかにそうなので研究したい…
動画に関して
良かったところ
とにかく映像が綺麗で目立ったフレームアウトもない。これだけでかなり好印象です。
かなりアグレッシブに撮影したので個人的にはフレームアウトが気になっていて、「まぁ耐え」くらいの評価だったんですが、これくらいのフレームアウトならあまり目立たないっぽいということが分かって良かったです。
加えてライティングがホロエラーの美しさを際立てていて、オープニングやエンディング、タイトルのタイポグラフィ、服装と世界観がマッチしていてとても素晴らしいです。
うれしい!
タイトルのタイポグラフィは2年ぶりくらいにガチで組んだので大変でした。
服装に触れられたのも嬉しいですね。
これまでの動画は割と雑に着てたんですが、@kiichiq のインタビューを見てから動画作るときの服装に気をつけるようになりました。 また二部構成のシングルカードのトランジションが巧みですこです。
あざす。
最初はスナップチェンジとか goat にしようと思ってたんですが、編集で見せたほうが良いなという方向転換が効いてて良かったです。
lego2spinの編集がすごい。僕も取り入れてみたいです。
時間があるときに解説動画or記事作ります。
音ハメカット編集ナイス。
アドバイス
terfnoさんがよくやる手法なのですが、いろんな技を詰め込むためにムーブ間にジャンプカットがあったり、ムーブのオープナーやクローザーを端折ったりするのはカーディストリーそのものがみにくくなってしまうので、見せたい技を絞って最初から最後まで全部写してくれた方が気持ちがいいです。
ウッ
見返すと本当にそう。
編集はだいたい締め切り間際にやっているので、深夜の告白状態なんですよね… footage 自体は 12 move くらいあって、そこから絞ったつもりになっているけどもう 2 move くらい削ればよかった
lego2spinやextra charierで使っているクローザーを後で見せる手法も、映像的には面白いかもしれませんが視聴者にムーブを素直に受け取ってもらえないかもしれません。特に初見の場合はジャンプカットも相まって技と技の境界線が曖昧になってしまい「今何をみているのか」がわかりにくくなってしまっていると思います。
たしかに。視聴者の集中をもうちょっと意識できないと良くない。
あえての統一感を出すための選択かもしれませんが、画角にもバラエティがあった方が技に対する奥行きが見えてきて印象も良くなりやすいと思います。この面に関してはFuryouさんやDU YUEさんが参考になると思います。
分かる。画角のバリエーションについては研究の余地がありそう。
練習するときに鏡の前でばかりやっていて、カメラを意識できてないのがよくなさそう。
最後に
ムーブや動画に対して、全部の評価ポイントで安定して高得点をとっているけど逆にどれも突き抜けていないイメージがあります。少し悪い書き方をしてしまっているかもしれませんが全部減点ポイントがなく高得点を取れているのはとてもすごいことです。一部が得意でも他の分野が苦手な人が多いので。またてるふのさんは既存の技を誰よりも多く習得している印象がありますが、それでもオリジナルメインの動画の方がや僕的にはやっぱり見ていて面白いですね。最近あまり使われなくなった表現ですが、昔はよくカーディストが一定のレベルを超えることを覚醒したなんて言ってたのですが、てるふのさんもじきにそれが訪れる予感がします。
早く覚醒したい!
もとやコメント
かっこいい。冒頭のタイトルを乗り越えてカードがクルクル回っているところすごいです笑!
撮影・編集ともにレベルが高いです。(カーディストリーももちろん!)
撮影面ではアングルやライティングに加え、カメラの設定が良いです。ピントがしっかり合っていつつ適度にモーションブラーがかかっていて、デックとムーブの美しさを引き立てているように感じます!(画質もとても良いです。)
カメラ設定に触れてくれるのめちゃ嬉しい。実はかなり頑張りました。
焦点距離 18mm, MF で固定
ISO640 で照明設定、 shutter 180°
WB4000 で固定して白さは照明側でコントロール
UHDサイズで24fps, MOV/GOP での収録でした
モーションブラーについては挑戦的な試みでした。
シャッターアングル180度という設定になっていました。
動きのメリハリをつけることで、静と動を強く演出できるのでは?という仮説がありました。
シャッターアングルでモーションブラーらしき演出の調整をすることは、各フレームの光のデータそのものに動きの情報をもたせる試みですが、メリデメがありました
pros: 各フレームが動きのデータを持つという仮説は正しい。
すべてのフレームが動く。どこで一時停止してもいい画になるはず。
cons: モーションブラーの効果を後から減らすことができない
増やすことはなんとでもできるけど、減らせない…
これはかなり博打でした。
編集面では音ハメや2部構成の切り替え時の演出はもちろん、デックのデザインを強調するコントラスト高めな絵作りがかっこいいです!
あざす!
撮影時点の sigma fp 側でかなり設定を作り込んだのが良かったっぽいです。 本当にあえて惜しかった点を挙げさせていただくとすれば、引きの絵が他と比べ若干暗くなってしまっているところです。ライトとの距離が離れてしまったのでしょうか?編集時にハイライトを持ち上げる調整をするだけでも、全体の明るさの統一感を持たせられたのかも…と思いました。
たしかに〜
今回はかなり画質優先気味の編集だったので、ハイライト(シャドー調整)をあまりしていませんでした。
footage によって立ち位置にばらつきがあったりしたのでしっかり合わせに行ったほうが良かった…